芳岡豊和(Triangle)

CLUB Triangle
Triangle SCHEDULE
9/2 (FRI) BLACK BEATZ BOX
GUEST DJ: ED RUSH&OPTICAL
DJs : DJ YUDAI/SPEED
OPEN : 23:00
DOOR : ¥3000(W1D) ADV: ¥2500(W1D)
チケットぴあ 0570-02-9966
P-CODE(207-984)
木っ端みじんにやられたんで、今はもう恐いモノは無いっていうか(笑)
関西の音楽関係者に音楽との出会いから現在に至るまでをじっくり聞いていくこのコーナー。今回は大阪ミナミにあるクラブ、トライアングルのマネージャー であり、自身DJ TOYOとして関西のドラムンベースシーンを駆け抜けている芳岡豊和さんに話を聞いてきました。
★で、ロンドンから帰ってきて、トライアングルで働き始めたわけですね。
Y:そうですね。帰って来てからイベントをやったんですよ。それが今もやってるBLACK BEATZ BOXなんですけど。帰って来た時にすごいテンションが高くて。向こうではすごいことがたくさんあったんで。例えばDJを1回やるにしてもそれなりの報酬があったり、みんなのリアクションだとかにすごく感銘を受けて。向こうでもちょこちょこイベントとかしてたんで。
★あ、そうなんですか。
Y:はい。それで向こうで知り合った人がいて、そういう人達は普通に友達感覚で一緒に音楽をやってくれそうな人達だったんで、帰って来てBLACK BEATZ BOXをやる時にその人達を全員呼んだんです。
★それはイギリスの人ですよね?
Y:そうです。「この面子でやったらめちゃめちゃ客入るんちゃうかな」とか思って、京都、大阪、東京の3カ所を全部自分達でツアーを組んで、一気に5人くらい外人アーティストを呼んだんですね。まあでもほんとに温度差があったんですね。自分が「これなら行ける!!」って思うものと、日本との。それはロンドンなら通用したかも知れないんですけど。僕は一人でテンション上がってる時に、その反響がそんなに・・・まあ地元でやった時、京都、大阪ではそれなりの反響があったんですけど、さすがに東京まで行くと中々厳しいモノがあって。
★その外国のアーティストって言うのは日本人でも音楽好きな人なら知ってるレベルのアーティストだったんですか?
Y:いや、とんでもないですよ(笑)。僕がすごいと思っただけなんで。みんな「誰それ?」っていう。
★それって交通費とか旅費だけでもすごい額かかりますよね?
Y:その時はすごいどんぶり勘定でやってたんで、すごい赤字を出しちゃったんですけど。でもそれがあって今がある、って感じで。今から考えるとほんまにあほやな、って思うんですけど(笑)
★(笑)でもそれやろうと思うってすごいですね。
Y:フライヤー巻きに東京まで夜行バスで行って、みんなで巻いて、街貼りも東京中にやって。東京でドラムンベースのイベントがあったらフライヤー巻きに行ったり、折り込みしに行ったり。
★東京まで(笑)
Y:そうなんです(笑)
★今もBLACK BEATZ BOXって海外のアーティストを呼んだりしてますよね?その最初のカタチが受け継がれてる感じなんですね。
Y:そうですね。その1回目がもう無茶し過ぎて、そこで木っ端みじんにやられたんで、今はもう恐いモノは無いっていうか(笑)
★なるほど。
Y:だから今は基本的には何でも大丈夫ですね。
★なるほど。じゃあその後はトライアングルで働きながら、自分ではDJをやりながら、っていう感じで今に至る感じですね。では、色々なジャンルの音楽を聴く中で、その中でもドラムンベースに惹かれていったわけですよね?TOYO君が感じるドラムンベースの魅力って何なんですか?
Y:まあ〜・・・何でしょうね。今もDJやってる時はドラムンなだけで基本的には何でも好きなんですよ。まあ今の自分のテンション的に、高速でバリバリ進んで行く、っていうのが自分の生活のリズムと合ってる、っていうのはありますね。ヒップホップとかハウスとかもまたやりたいな、っていうのもあるんですけどね。今はDJではバリバリのドラムンで走りまくりたいな、って思います。
★そうですか。では他にもたくさんクラブがある中で、このトライアングルっていう箱が持ってる魅力っていうのは何だと思いますか?
Y:今はまだ魅力を出し切れてないと思うんです。全てを上手く回さないと、1日の営業の中で全部ちゃんとはまらないな、っていう思いがあるんです。イベンターも箱の人間もみんなが満足出来るものを作るのは本当に難しいです。
★そうですよね。TOYO君の場合、自分でもイベントをオーガナイズしてる立場であって、同時にクラブを運営する立場でもあるわけですよね?その両方の顔を持ってるからこそ、出来ること、感じことってありますか?
Y:そうですね〜、でもどうしても自分のパーティーに重点を置いてしまうんで、それが箱全体として考えた時に良い時は良いんですけど、たまにバランス悪く見える時もあるんですね。もっと客観的に自分のことを見ないとあかんな、って。だからBLACK BEATZ BOXにもう一人オーガナイザー入れたりしたんです。もっと広い視野で見ていかないと思うのが最近です。
★そうですか。その辺はやっぱり難しいですよね。
Y:難しいです。やっぱり自分がやってることなんで、自分で好きなんでね。
★そりゃそうですよね。では次はトライアングルのマネージャーとして、トライアングルではこんなイベントを待ってる、みたいなイベント像ってありますか?
Y:やっぱり全てにおいて1回1回が100%出来たらいいな、って思います。捨て所が無いっていうか。例えば10時にオープンするとして、10時から5時までの流れをしっかり考えれるような。変に安売りしたりせずに。その方法とか、こっちが強力出来ることをお互いに真剣に考えて、それに対してしっかりとした値段設定が出来るものがいいですね。
★なるほど。そうですね。
Y:結構今ってゲストとかが多いじゃないですか。それをどうしても崩したくて。一晩のイベントをしっかりと作って、その上で自信を持って1500円なり、2000円なり、決めて、堂々とその値段を提示出来るようにしたいですね。それに来てくれるお客さんを心からウェルカムっていう感じで迎え入れて営業をやっていかないと、って思ってます。今って前売りが有って無いような感じになってるんでね。「それって一体何なのかな」って思うんです。「ゲストって何なんかな」って。
★ほんまにそうですね。
Y:みんな口を揃えて「ゲストで、ゲストで」っていうのが多いんで、トライアングルもどうしてもそのスタイルに流されてるんですけど。1日のお客さんの半分以上がゲスト、なんて日もあるんで。当日わざわざ3000円払って来てくれたお客さんと割が合わなかったりしますよね。そんな状況って料金感覚がちょっと狂ってると思うんですよ。その辺を修正しながら。まあもうちょっとかかると思うんですけど。
★それって結構多くの人が思ってると思います。
Y:そうですよね。そのためには絶対に自信のある営業をして、それに対して自信の持てる金額を提示していかないとあかんな、って思います。
★クラブの人間もそういう風に思ってる、っていうのはイベントのオーガナイザーの子達は安心やと思います。
Y:まあその辺をね、筋を一本通して、「今日は○○円です」っていうのをビシッっと言えないと、「誰でもゲストで入れるわ」って思うようになってしまうんでね。
★なるほど。じゃあトライアングルは今後そういう感じでやっていきたい、と。
Y:そうですね。
★今後もトライアングルのマネージャーとしてまだやっていこうと思ってるんですか?
Y:はい。やっぱりロンドンの影響が大きいと思うんですけど、向こうのクラブって行列が出来るんですよ。1時間待ちとか2時間待ちとか、みんな平気で待ってて。その待ってる時間を楽しんでる人達がいて、そこで「今日は誰を見に来たの?」とか話してて、そこに来てる人は「今日はめちゃめちゃ遊んでやるぞ!!」っていう気持ちで来てるんで、みんな基本的にテンションが高いんですよ。すごくポジティブな空気に包まれてて。その行列で話してることってすごく気持ちがよかったんですね。その中で友達になったり、僕もそこで「あなたは何人?」っていう話から始まって「僕は日本人で、ドラムンベースが好きで・・・」っていう話をして。そういう感じがやりたいですね。行列が出来るくらいの。
★なるほど。では今度はトライアングルのオーナーの顔じゃなくて、DJ TOYO君の顔になってもらって、今後BLACK BEATZ BOXの今後の展望などはありますか?
Y:そうですね、最初にイベントを始めた時に「こういうアーティストを呼びたい」っていうみんなの意見があったんですけど、その辺は一通りやっちゃった、っていう風に感じるんですよ。なので次の段階として、もっとコラボレーションっていうカタチですよね。第1回目に僕がすごいって思って無茶して呼んだアーティストが知らん間に世界でも有名になってたりして「あ、やっぱりすごいと思ってただけはあるな」って思ったんです。で、一緒に作品を出したり、レーベルをやったり、ツアーをやったり、アジアの国を回ったり、まあ面白そうなことが出来そうなんですよ。だから次のステップとしてはパーティーだけにとどまらないで、広い意味でコラボレーションしていければな、って思ってます。自分達の中で曲が出来たりしてるんで。今後はあまり「○○を呼んで」っていうよりも、本当に自分達が一緒にやりたいな、って思う人と一緒にやりたいです。
★そうなんですね。そういう展望があるんですね。
Y:今後は海外のアーティストと日本でツアーを組んで一緒に旅をして、っていう企画も進んでます。そういうこともやれたらな、って思ってます。
★次のステップに進もうとしてる所なんですね。
Y:はい。曲とかも出来て来ててそのうちに聴いてもらうことも出来るかな、っていう所です。
★乞うご期待、っていう感じですね。ではそろそろ最後の質問になりますが、トライアングルに遊びに来てくれる人や、TOYO君のプレイを見に来てくれる人にメッセージなんかがあれば。
Y:そうですね、今一緒にやってるメンバーも含め、今で3年くらいやってるんですけど、まだまだスタートラインと思ってて。まだ"何かやった感"っていうのは全然無くて。曲とかもそうなんですけど、本当にそれぞれが"世界"っていう所を見てるんです。1年1年経つ毎にもう一つ高いハードルに上り詰めれたら、と意識してやってるんですけど。ロンドンでDJしたり、ロンドンでイベントをオーガナイズしたりしてたんですけど、世界中でそういうことをやっていきたいな、って思ってるんです。
★なるほど。その階段を上がってる所なんですね。
Y:はい。まあまだまだですけど(笑)
★(笑)分かりました。今日は本当にありがとうございます。
Y:いえいえ、ありがとうございます。