塩山陽子(SMASH WEST)

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SMASH WEST
FUJI ROCKをプロデュ−スしているイベンター"SMASH"の大阪事務所。 主に洋楽アーティストのコンサートを扱っている。 その傍ら、大阪特有の音楽シーンを再び盛り上げようとSMASH WEST自ら 発信源となり"fit's"というフリーペーパーや"AH-WOOTRAPP"といったイベントも 行っている。

中学校くらいからずっとやりたくて
主に関西の音楽関係者に音楽に出会った時から現在にいたるまでの経緯をじっくり聞いていくこのコーナー。第2回目の今回は音楽好きなら誰でも知っているイベント製作会社SMASH-WESTで働く元気っ子、塩山さんの音楽との出会いからSMASH-WESTで働くまでの経歴を聞いた前編です。
★今日は前回シフトレコードの和田さんからの紹介でsmash-westの塩山さんに今日は来ていただきました。
塩山(以下S):よろしくお願いします。
★よろしくお願いします。ではいつものようにコーナーの趣旨に従って聞いていきたいと思います。では音楽との出会いと言うか、音楽と深く関わり始めた辺りから行きましょうか。
S:音楽をちゃんと聴き始めたのは高校の頃にハイスタとかが全盛期の頃で。
★なるほど。ハイスタとかに出会って。日本のインディーズブームですね。
S:はい、乗っかってました(笑)
★じゃあライブに結構行ったりとか。
S:そうですね。スネイルランプとか流行ってた時期なんで。
★流行ってましたね。じゃあその辺の音楽を聴いてたんですね。じゃあ学校の友達とかもみんな一緒にそういう音楽を聴いてたんですか?
S:いや、私奈良の学校だったんですけど、周りの友達はそんなに音楽を聴いてなくて。
★じゃあ友達とかはそんな感じじゃなく、でもCD買ったりライブに行ったりしてたんですね。
S:でも少しは詳しい友達もいたんでその子に教えてもらったりして、「あ、こんなのあるんや」って。
★その頃は日本のバンドばっかり聴いてたんですか?
S:そうですね。日本のインディーズが特に盛り上がってたんで。ペンパルズとかハスキンとか。
★それまでの中学生の時とかは普通にJポップとかを聴いてたんですか?
S:はい。ジュディーアンドマリーとか、今も好きです。あとこれは…これはあんまり言いたくないんですけど(笑)でも私達の世代は絶対通って来てるんで…グレイとか(笑)
★ああ、まあ普通ですよね(笑)
S:あとはイエモンとか。
★なるほど。で、高校の時にインディーズブームでそういう音楽を聴き始めて、その後は?
S:専門学校に入りました。
★それは何系の専門か聞いてもいいですか?
S:はい。音楽系の専門に行きました。
★そこでは主に何をやってたんですか?
S:それはですね、今やってる仕事とかぶってて音楽ビジネスをやってました。
★それは高校の時になんとなくそういう仕事に就きたいな、って思ってたってことですか?
S:そうですね。もうずっと。中学校を卒業するくらいからずっとやりたくて。今の仕事とは関係無いかもしれないけど、PAとかライトとか、そういうものも含めて中学校の時から思ってて。専門入って、「あ、こういうのもあるんや」って。
★それは中学校の頃からミュージシャンになりたいとか、歌を歌いたいとかでは無くて、元々どちらかと言うと裏方的な仕事がしたいと思ってたんですか?
S:はい、思ってました。
★その頃なぜそういう風に思ってたのか覚えてますか?だってあんまりいないでしょ?中学校の頃に女の子がそんな裏方な仕事に就きたい、って思うなんて。
S:あ〜、でもライブのビデオとかすごく好きで、オフショットとかあるでしょ?そこでスタッフさんとか見て「いいな〜」って。
★あ、オフショットでミュージシャンを見ていいな、って思うんじゃなくて、スタッフさんを見ていいな、って。
S:そういうのに関わってるのがいいな、って。
★めずらしいですよね(笑)
S:自分は楽器したり歌が出来ないのは分かってたんで(笑)
★じゃあスタッフさんになってビデオに映りたいたいな、って。
S:そうなんですよ。いや、ビデオには映りたくないんですけどね(笑)
★(笑)
S:一番近い場所で働きたいな、っていうのがあったんで。
★じゃあ高校の時にはそういう専門学校に入ろうと決めてたんですね?
S:そうですね。
★なるほど。じゃあその専門で音楽ビジネスを勉強しながら。
S:と言いつつ完全に遊びに行ってました(笑)
★(笑)まあ専門なんてそんな所ですよね。音楽ビジネスってもうちょっと具体的にどういうことを習ってたのか教えてもらえますか?
S:私が行ってたコースはイベント&コンサート企画制作コース、っていうコースで実際何を習ってたか、って言われると何も習ってないんですけど(笑)
★専門の間は…
S:外で働く機会があればお手伝いしようと思ってたんで、お金もらえなくてもボランティアでも行こうと思ってたんで、いろいろスタッフをやってました。
★それは音楽関係ですか?
S:そうですね。面白かったのは…パントマイムのショーのお手伝いに行ったり。あとは電動付睫(でんどうつけまつげ)っていうカーマでやってるイベントのスタッフやったり、京都でラブマネって言うイベントのスタッフやったり、あとはPAの会社の手伝いに行ったり。
★なるほど。じゃあそういうことが好きなんですね。何にそんなに惹かれてるんですか?出来る出来ないは抜きにしても「ステージに立ちたい」って思うのが普通ですよね。
S:う〜ん…
★何となく?
S:そういう場所にいるのが楽しいんですよね。
★イベントのスタッフっていうのは主に何をやってたんですか?
S:電動付睫に関しては当日の飾り付けとか進行とか。クイーンさん達がショーをするんですけど、それが上手く行くように客を集めたり、進行したり、物販したり、お手伝い程度ですけど。
★そういうスタッフとかは結構長くやってたんですか?
S:そうですね。電動付睫は長かったです。この間まで2年くらいやってましたね。
★スタッフやってて楽しい瞬間とかありますか?
S:スタッフやってるから楽しいんじゃなくて、その場所にいるのが楽しいから。音楽がかかってて、面白い人がいっぱいいて、そういう人と喋ってる時とか、音楽を聞いてワイワイやってる時とか。
★でも友達とかでもクラブに全然行かない人とかもいるでしょ?
S:そうですね。私のいたイベントはスタッフ全員がそのイベントをすごく好きなイベントばっかりだったから長く続けようとしてるし。みんなで好いモノにしていこう、っていうのがあったからすごく楽しかった。
★なるほど。まあそんなことをやりながら、もう今回は今の仕事にたどり着きますね。
S:すいません(笑)あまり面白くないですよね。
★そんなことないですよ(笑)。で、そんなスタッフとかをやりながら、スマッシュに働くことになったんですね。そこに至った経緯なんかを聞かせてもらえますか?
S:はい。専門でいろいろやってる時に、たまたま1つ上の先輩がスマッシュでFIT'Sっていうフリーペーパーがあるんですけど、それの編集を研修でやってて。専門で企業研修ってよくあるんですけど、その先輩達はその研修がもう終わってて跡継ぎを探してたんですね。そこで「フリーペーパーの編集とかなんやけど、やってみない?」って声をかけてもらって。その時は会社名とか全然教えてくれなかったんですけど、「ライブとかただで見に行けるよ」って言われて「やる!!やる!!」って(笑)。
★(笑)
S:ただでライブ見れるならそれで1日つぶれても全然OKだったんで。それで週1回ボランティアでフリーペーパーを手伝うようになりました。しばらくそれで働いて、ライブをどんどん見せてもらって。半年くらいして「興味あるんやったらお金は出ないけど、現場の仕事も手伝ってみる?」って言われて。
★フリーペーパー以外の仕事ってことですね。
S:はい。それで現場の仕事もやらせてもらえるようになって。そこからも週1回とか2回のペースで働きに行ってたんですけど。
★それってね、ほかのバイトもしながらですか?
S:はい。してました。で、もう卒業するシーズンになってしまって。そのまま週2回とか3回でスマッシュを続けるかどうおするのか迷ってたんです。私以外にもスマッシュでバイトしてる男の子がいて、その人達が結構人数いるし、卒業して他の所で働いてみようかな、って1回辞めたんです。で、違う会社に就職したんですね。でもそこをすぐ辞めちゃって。それでどうしようかな、って思ってた時にスマッシュに残ってた男の子達も辞めてしまってて、人が足りなくなってて。それで就活しながらでいいんでちょっと手伝って、みたいに言われて。それでまた週2〜3回手伝うようになって。
★それはまだバイトですか?
S:はい。バイトで。その時はまだ他のバイトもしながら。それを半年くらいやってて、去年の年末あたりに所長の南部っていう人間から「しおっち来年どうするの?」って言われて「何も考えてないです」って言ったら「じゃあ常勤バイトになったら?」って言われて。それで今年の2月から毎日働くようになって、先月やっと正社員になりました。
★なるほど。で、今に至る、と。
S:はい。
★でも昔からやりたかった職業に就けたってことですよね。
S:そうですね。色々遠回りはしたような気はしますけど。
中学の頃から音楽に携わる仕事に就きたかった塩山さんはその願い通りにスマッシュの社員として働くことになりました。次回後編では仕事の中身から今後の展望等を細かく聞いていきます。