笹山一作(ZINK)

神戸市東灘区に位置する210坪の巨大湾岸倉庫。
笹山氏所属のバンド u-lala
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ZINKギャラリー
7/18(Marine Day)〜8/7(Sun)
『okumura tatsuya 写真展』
女の先生です(苦笑)。まあ…独身やったんですけど(笑)
神戸深江にある異空間、神戸zink。まるで映画のセットのような埋立て地に突如現れる大倉庫。階段を昇り、中に入るとさらに驚きが増す。そこに何があるのか、それはそれぞれの目で確かめてもらおう。誰もがそこに新しいクラブの可能性を感じるはず。彼もその一人。今回はzinkに大きな可能性を見てスタッフとなり、現在は店長である笹山さんに音楽との出会いから、人生を変えた(?)音楽の先生との出会い、学生時代のクラブ活動やバンド活動の話を聞いた前編 です。
★今日は神戸zinkの店長の笹山さんにお話を聞きに来ました。ではまずコーナーの趣旨に従って、音楽との出会いって言うか。
笹山(以下S):あ、全部一緒なんですね。質問は。前の方のも読みましたよ。
★基本的には一緒ですね(笑)。特に最初はこの質問です。
S:音楽との出会いは、僕は小学校の時にピアノをやってたんですよ。近所のおかん同士のつながりで。それで音楽を始めたのがきっかけです。
★なるほど。小学校の時ですか?
S:はい、小学校1年の時です。
★いわゆる普通のクラシックピアノですか?
S:はい。クラシックピアノです。レッスンに行ったらお菓子が出るんですよ。それが嬉しくて(笑)
★その頃ってピアノ楽しかったですか?
S:いや、もう全然練習もしてなくて。お菓子が欲しいだけでした(笑)
★そうですか。で、そのままピアノを続けてたんですね。
S:あと兄の影響で音楽を聴き始めましたね。兄が持ってたCDを借りて。
★お兄さんはその時どんなCDを聴いてたんですか?
S:おニャン子クラブですね。
★あ、おニャン子(笑)
S:世代がね。
★やっぱりみんなそこを通るんですね。
S:そうですね。すごかったですよ、人気は。
★ちょっと前のモーニング娘。みたいな感じですか?
S:もっとすごかったですよ。分かんないですけど。まああとはね、初めてCDを買ったのは小学校6年の時に。
★それは何を?
S:尾崎豊ですね。
★なるほど。周りの友達がそういうのを聴いてた感じですか?
S:そうです。田舎なんであんまり情報も入ってこないんですよね。
★どこに住んでたんですか?
S:宝塚です。
★え?そんなに田舎でもないんちゃいます?
S:いや、でもね〜、結構田舎なんですよ。行く所に行けば。
★まあ確かに外資のレコード屋さんとかは無いですもんね。
S:無いですね。
★じゃあ尾崎豊を始め、その頃のJポップを聴いてた、と。
S:そうですね、あとは浜省とか。
★その頃はピアノも続けてたんですか?
S:はい。中学校まではやってました。
★じゃあめっちゃ弾けるんでしょうね。
S:今は全然弾けないですよ。
★ピアノをやっていこう、みたいな思いはなかったんですか?
S:あ、それは全くなかったですね。僕野球をやってて。巨人の星みたいな感じでやってたんですよ。
★あ、お父さんがちゃぶ台をバーン!!みたいな(笑)
S:そうなんですよ。小学校の時にもね、少年野球用のバットじゃ無かったんですよ。僕だけ成人用のバットで。
★(笑)
S:お父さんに「お前、こんなバットじゃ中学行った時に野球出来へん。これ使え!!」って(笑)
★へー、英才教育ですね。野球は自分が好きでやってたんですか?
S:そうですね。好きでやってました。
★じゃあ中学は野球に打ち込んで。音楽は周りの友達と比べて極端にたくさん聴いてたわけではなかったんですね?
S:そうですね。でも…音楽の先生にね・・・これ・・・あまり言っていいのか分からないんですけど、
★??
S:音楽の先生に気に入られて、色々ライブに連れて行ってもらったんですよ。
★女の先生ですか?
S:女の先生です(苦笑)。
★1対1ですか?
S:はい。
★マジっすか?(笑)
S:それでスポーツカーに乗っててね。まあ・・・独身やったんですけど(笑)
★(笑)
S:その先生がライブに連れてってくれたんですよ。僕それまでライブなんか行ったことがなくてね。初めてその先生と行ったのがTOTOのライブでしたね。
★はいはい。
S:あの衝撃はまだ覚えてますね。
★その衝撃って言うのはもちろんTOTOのライブの衝撃ですよね?
S:そうですよ(笑)。その後もね、映画とかも一緒に行きましたね(笑)。
★(笑)それって・・・誤った関係に、みたいなのは・・・
S:あ、それは無いですよ(笑)。まあその時に、僕がピアノが弾けるっていうのと、さっき言ったように幼い頃から英才教育を受けてたんで運動が出来たんですね。そのギャップが気に入ったみたいで。で、その先生に「何か楽器をやらないか?」って言われて。僕はTOTOのライブを見てドラムをやりたい、って先生に言ったんですよ。そしたら先生がドラムを買ったんですよ。
★それは学校用にですか?
S:はい。学校用なんですけど、もう僕の個人的なモノでしたね(笑)。それで僕が学校の授業終わった後に音楽室の楽器室みたいな所でドラムを叩いてたのがドラムとの出会いですね。
★なるほど。じゃあそこからドラムをやり始めて。
S:はい。ドラムを始めて、そこからやっぱり音楽も聴くようになって。
★そこからCDとかも意識的に買うようになったんですか?
S:そうですね。買いましたね。ちょうどその時代にスケボーとかスノボとか、そういうスポーツ系のビデオあるじゃないですか?ああいう見るのが好きになって。そこでかかってる曲がかっこいいなー、って。その頃はメロコアの走り、みたいな頃やったと思うんですけど。
★そうですね。
S:でも田舎なんで分からなくて。近くのCD屋に行っても売ってないわけですよ。
★ネットがある時代でもないですもんね。
S:そうなんです。色々探しましたね。で、高校になったら僕もプロ野球選手目指してたんで、ドラムは全然叩かなくなりましたね。
★そうなんですか。でも中学の時には結構音楽聴くようになってたんですよね。
S:そうですね。中学の頃は…バービーボーイズとか。分かります?
★バービーボーイズ・・・ちょっと分からないですね。
S:ええ!?バービーボーイズが分からない!!今度貸しましょか(笑)?貸しますよ(笑)
★はい、貸してください(笑)。僕のイメージでは90年くらいって、最初のバンドブームって言うか、ボーイとか、そういう感じではないんですか?
S:あ、それのちょっと後ですね。僕らのちょっと上かな。ボーイとかカッツェとかね(笑)
★カッツェ(笑)なんか名前知ってますね。
S:あとは・・・ボーイ、カッツェ、・・・後はあれですよ、バクチクとかですね。僕らの世代はジュンスカとかですね。
★ああ、はい。
S:あとパーソンズとか知ってます?
★あ、知ってますよ。
S:あと僕らの時はハードロックがね。ミスタービッグとかね、モトリークルーとかね、そういうのがめちゃめちゃ流行ってましたね。
★ですよね。僕も中学の時その辺はめっちゃ聴いてました。あの時期はみんな聴いてましたよね。
S:ねえ。ガンズとかね。
★でも高校の時は野球一色だったんですよね?
S:そうですね。でもね、僕キャプテンやったんですけど、練習中にアンスラックスとかかけてましたよ(笑)
★野球とアンスラックスですか。新しいですね(笑)
S:「気分転換に音楽でもかけて練習しようかー」ってアンスラックスを。
★マジっすか。メタル四天王(笑)。でもプロ選手を目指してたくらいなら結構ガッツリやってたんでしょ?
S:はい。毎日牛乳とプロテイン飲んでました(笑)
★ああマストアイテムですね(笑)じゃあ高校卒業した後は?
S:その後はね、体を壊して野球を辞めて、で大学に入ってバンドを始めました。
★またドラムを叩き始めたんですね。それは大学のサークルですか?
S:いえ、サークルにもちょっと噛んでたんですけど。そこからいろんな人と出会って。和田君(このコーナー第1回目のゲスト)ともその頃に知り合って。
★あ、そうなんですか?その時のバンドはどんな音をやってたんですか?
S:その時は結構激しかったですよ。ハードコアとかミクスチャーとか。
★まあハードロックを聴いてて、その後ハードコアとかミクスチャーに入るっていうのは自然な流れですよね。
S:そうですね。多いですよね。あの頃はコーンが流行ってましたね。
★流行ってましたね。レイジがあって、コーンがあって。
S:そうそう。
★僕も同じ路線で聴いてますね。じゃあそのバンドを結構頑張ってたんですね。
S:はい。曲を作って、ライブして、ツアーに行って・・・
★じゃあその時はバンドで頑張って行こう、って感じだったんですよね?
S:そうですね。その時はね、結構チヤホヤされてたんで(笑)
★「俺達いけるんちゃうか」みたいな?
S:そうです(笑)まあでも無理やったんですけどね(笑)
★それは原因みたいなのってありますか?
S:やっぱりみんな同じような音のバンドをやり始めるとやりにくくなるじゃないですか。下手くそやったんでね(笑)
★(笑)ほんまですか?
S:はい。今でも下手くそですし。それと、新しい音楽に飛びつきやすかったんですよ。ミクスチャーでも変わったモノがやりたくて。打ち込みとかを同期させてやろう、とか。色々「こんなんやりたい!!あんなんやりたい!!」って思うんですけど実力が付いてこなかったんですね。実力と金と・・・努力が (笑)。一番足りなかったのは努力ですわ。
★なるほど(笑)。いわゆる日本のインディーズブームの頃ですよね。もちろんバンドの数も多かった時期ですね。
S:あの頃ですね。
★そのバンドを大学に入ってから結構長くやられたんですか?
S:そうですね、計5年くらいですね。
★結構長くやってますね。CDもリリースしたんですか?
S:はい。2枚ほど。
★じゃあ結果バンドは解散した、ってことですか?
S:そうですね。
★その理由は今言ったようなことですか?
S:そうです。努力が足りない(笑)。やりたいことがやれない。
★なるほど。で、その後はどうなさったんですか?
S:まあその時から音楽の仕事をチョコチョコ始めてまして。インディーズのレコード会社のイベントをやったり、ツアーのローディーをやったり。
音楽に出会い、バンドを始めた笹山少年は、その後神戸zinkに出会い、そのクラブに惹かれていきます。後編ではバイトの話やzinkでの仕事の中身を 聞いていきます。