ZION TRAIN(前半)
ZION
TRAIN

ZION TRAIN
『GET ON BOARD -The History of ZION TRAIN-』
Zettai-Mu Label
(http://www.zettai-mu.net/)
発売中 ¥2,625
ZION TRAIN
ZION TRAIN (ザイオントレイン) はDUB&DANCEミュージックのパイオニアであり、15年以上もの間シーンのトップで活躍してきた。彼等のライブ・ダブ・パフォーマンスは、ダイナミックなダブのミキシング、アコースティック楽器の演奏、そして素晴らしいヴォーカル、オルタナティブとDIY、平和と正義の心によって成される世界でも有数のサウンドである。世界最大級の「Glastonbury Festival」(なんと8回!!)、 オランダの「Dance Valley Festival」、イタリアの「Rototom Sunsplash」、ドイツの「Chiemsee Reggae Festival」「Summer Jam Festival」、フランスの「Printemps de Bourge」、「Transmusicales」、セルビアの「Exit Festival」、クロアチアの「Seasplash Festival」、ポーランドの「Bielawa Festival」、アメリカの「Wetlands」、「Dragonfly Theatre」、ザンビアの「Solipse Solar Eclipse Festival」、ベルギーの「Dour Festival」、フィンランドの「Joensu Festival」、ノルウェーの「Bergen Festival」、チェコ共和国の「Roxy」、スロバキアの「Hodvokas Festival」、「Riversplash Festival」、オーストリアの「Posthof」、ポルトガルの「Basta De Mouros Festival」と世界中のビッグ・フェスティバルやクラブに出演しアンダーグラウンド最上級の賞賛をうけ続けている。今年は日本の朝霧JAMに出演、彼等のポジティブなヴァイブレーションは集った人々らと共に大きくふくれあがり、笑顔と歓喜溢れるフロアーには、ユニティーと未来が、ビューティフルとピースが溢れていた。REGGAE MUSIC、DUB MUSIC、ROOTS&CULTURE、RAVE MUSIC、COUNTRY MUSIC、、あらゆる文化のポジティブなヴァイブスを厳密に継承し発展させた彼等の音楽は、また人々に返っていく。Neil Perchの主催するレコード・レーベル『Universal Egg』からは、Zion Train、Vibronics、Conscious Sounds、Love Grocer、Bush Chemist などの最重要ルーツ・レゲエクリエイター達が次々と新作をリリース、また、7インチ / 10インチを中心とした『DEEP ROOT』レーベルからはNeil Perch率いるAbassi All Starsのシンプルで強靭なリディムに乗るニュールーツのトップシンガー達(Rasheda,Kenny Knots,Junior Kigwa,Earl16,Fitta Warri)などの作品がリリースされ新しいREGGAE/DUB MUSICの先駆けとなっている。
我々はその喜びに満ちた音楽スピリットでバビロンの壁を取り払うのだ
UKニュールーツ〜ダブ〜ダンス・ミュージックのパイオニアにして今なお最高峰、ニール・パーチを中心とする“平和と正義のクルー”こそがザイオン・トレインだ。日本での知名度はまだまだこれからだが、海外での人気、支持は絶大なもので、ジャー・シャカやエイドリアン・シャーウッドらとともにダブ〜レゲエといった枠を越え、アンダーグラウンド界で最大級の賛美を受けているのは、コアなリスナーなら知っていることだろう。また、彼らの音楽には広さと深さ、交差、新しさ、ポジティブなパワー、強烈なヴァイブスがあることも、彼らのライブや音源を知る人なら大きく納得するだろう。
この度、このザイオン・トレインを日本に紹介、浸透させているパーティー / レーベル“Zettai-Mu”の1945 aka Kuranaka
とニール自身による監修のもと、ベスト盤『GET ON BOARD -The History of ZION TRAIN-』が<Zettai-Mu
Label>の第二弾としてリリースされる運びとなった。てことで、「今年のベストアクト!」との声も多かった朝霧ジャムへの出演&シャパン・ツアーのタイミングでニールに話を聞いた。
「ONE LOVE!! ONE NATION!! PEACE & UNITY, JUSTICE TO ALL!!
Historyとは、his(彼の)story(話)です。先人達が私達の日常の至る所に記してくれている大切な話が歴史という事です。そしてここに納められている楽曲は、我々への、これからへの、今への、平和へのポジティブなメッセージです」
(リリース資料より)

―12月9日にリリースとなった、これまでの音源をコンパイルしたヒストリー盤『GET ON BOARD -The History of ZION
TRAIN-』についてですが、特にどういった楽曲を中心に選んだのですか? 年代、カラー、テーマといったあたりを軸にお教えください。
90年当時の未発表の曲から、最新アルバム『Original Sound of The Zion』(’02 / Universal
Egg)に至るまで、ザイオン・トレインの全歴史を網羅した内容になっている。詳しく言うなら、『A passage to Indica』、『Natural
Wonders of the World in Dub』、『Siren』、『Secrets of the Animal Kingdom
in dub』、『Love Revolutionaries』、そして『Original Sounds of The Zion』からの曲だ。つまり、我々のレーベル<Universal
Egg>から発売されたすべてのザイオン・トレインのLPが含まれることになっているんだ。残念ながら『Grow Together』、『Home
Grown Fantacy』からの曲は所有権がWarner Brothersにあるためにこのアルバムに含めることができなかった。
このアルバムで意図したことはザイオン・トレインが何者であるかを示すことだ。そのために我々の音楽的な歴史、ディープ・ダブの要素、地球への愛、我々の音楽に含まれるサイケデリックの要素、テクノロジー導入方法、音楽で踊るこの上ない喜び、音楽への愛、音楽による高揚感、そういったものを表現した。これこそがザイオン・トレインが存在する理由であり、我々はその喜びに満ちた音楽スピリットでバビロンの壁を取り払うのだ。
―03年の初来日の際のライブ・パフォーマンスを大阪BAYSIDE Jennyで拝見しました。トランスに近い早さのBPMのイーブンキックと服が震えるほどにヘビーなベースに狂喜のように踊り、Johnoのヴォーカルで魂を揺さぶられました。ライブ・パフォーマンスに対する哲学、姿勢を教えてください。
我々のライブは常に即興だ。ステージに上がってライブを開始すると、どこなりとエネルギーの向かう方向へと演奏を進める。我々のライブの目的は、みんなの周りに存在する邪悪に対抗し打ち勝つのを助けるための、前向きなヴァイブスを作り出すことだ。このエネルギーは我々のものではない。オーディエンスとザイオン・トレインの間で起こる創造の一部なのだ。踊り、楽しんで発散するエネルギーを、より高度な人間の良心に注ぎ込み、世界をより良いところにするのだ。
―90年代半ば〜後半の作品では特にサイケデリック・トランスに寄ったものが多くあります。あのトランスとダブワイズの融合には驚き、衝撃でした(その当時の音源は個人的なフェイバリットでもあります)。あの接近はどういった背景/経緯でなされたことなのですか?
90年代のUKには、ダブとダンス・ミュージックという2つのカウンター・カルチャーが平行して存在していた。そしてその両シーンが爆音とドラッグのために批判されていた。これらのカルチャーには、無政府主義と、従順な国家に対する反抗的な政治意図が存在した。当時、ザイオン・トレインはダブ・バンドとして、常にテクノのプロデューサーやテクノ・シーンと密接に関わりあっていた。同じスタジオを使ったり、同じパーティーで演奏したりしてね。そのときに気付いたことは、ダブやトランス、テクノで激しさを産み出すために使われていた音楽的要素はとても似通ったもので、互換できる可能性があるということだった。だから、それを実践したまでだ。その後、ポリリズムを使った実験を始め、ダブとトランス/テクノの間でビートを変化させた。これがとてもエキサイティングなサウンドを生み出すことになったんだ。このスタイルの頂点に達したのが94年にUniversal
Eggから発売した『Siren』だ。そして今に至るまで、ヘビーなダブ・ダンス・トランスを作り続けているわけさ。
―トランスの他にも、ルーツ・レゲエだったりラヴァーズ、ブレイクビーツ、ハウスを“ダブ”という音楽のなかに取り込んでいくさまは圧巻ですね。制作する際に、どういった部分に意識的ですか?
音楽はアイデアだ。魔法のようなアイデアが、曲の内容や構成、感動や感情、音楽的フレイバーをひとつの普遍的な言語にまとめ上げる。その言語は人間によってのみならず、地球上のあらゆる生命、そして地球そのものによっても話され、理解される言語だ。音楽を作るとき、“今まで”と“今”そして“この先”のすべての物事を意識する。それに、毎日のなかで起こることにも影響を受ける。幸せだったり、哀しさだったり、リラックスした気分だったり、緊張だったりね。その時々に聴いたり楽しんだりした、どんな種類の音楽からも影響を受けるよ。そういったすべてが作曲を彩るのだ。
―ディレイやエコーなど、エフェクトのタイミングが絶妙です。マッド・プロフェッサ
ーは「頭で計画的にそのタイミングを考えているようじゃダメだ、ダブ・ミックスは身体が反応するままにしないと」と言っていましたが、やはり、感覚的に行ってこそ、できることなのでしょうか?
それには賛成できないな。私は常に考え、タイミングを計っている。身体が反応する通りにやっていることもあるけどね。
後半へ続く。(後半は12/20アップ予定です。)
text : 中谷琢弥 translate:野崎大輔
special thanks : Zettai-Mu(http://www.zettai-mu.net/)