YOSSAN×PAL (RHYMESCIENTIST)

RHYMESCIENTIST
大阪、関西圏を中心に活動する8人編成生HIP BOP Band 『RHYMESCIENTIST』!!
HIP BOP(ヒップバップ)とは、HIP HOPをベースに、JAZZ/FUNKの要素をふんだんに取り入れた、クールかつポップで踊れるという新しい音楽ジャンル。
そのHIP BOPと言う言葉を提唱し、ハイレベルなハーモニーや複雑なコードを駆使し、打ち込み音ではなく、生音にこだわった彼らのサウンドは、今までありそうでなかった極上なダンスミュージックを作り出す。
http://www.nwp.co.jp/
rhymescientist/
http://blog.livedoor.jp/rmst2/

ロードスター/RHYMESCIENTIST
(GATE RECORDS)
3.8release/GAGJ-0010/
¥1.800
YOSSAN アシッド・ジャズとジャズ・ファンクっていうのをメインにおいてやりたかった
PAL いろんな表現方法に対してみんながポジティブでいる
DO YOU KNOW“HIP BOP”?? ヒップバップを知ってるかい? それは何でもヒップホップにジャズやファンクを加えた新しいジャンルのことらしい。そんな大変なことに果敢に挑戦しようとする8人組がいる。大阪発、生ヒップ・バップ・バンド、RHYMESCIENTISTである。
彼らの紹介の前にインタビュー中にたびたびキーワードとして登場する「アシッド・ジャズ」という言葉に少しだけ触れておこう。アシッド・ジャズは70年代のジャズ・ファンクやソウルをベースにさらにビートを強く打ち出したダンサブルでアグレッシブなサウンドを指す言葉であり、ジャイルス・ピーターソンを中心に、その後ザ・ブランニュー・ヘビーズやジャミロ・クワイ等もそのジャンルに分けられ、世界中で一大ムーブメントとして迎えられ今に至っている。そんなアシッド・ジャズをここ日本で、そして今、2006年のカタチで放つのが彼ら、RHYMESCIENTISTなのだ。
3月8日にリリースされたミニ・アルバム『ロードスター』で高らかに産声をあげ、今後日本の音楽シーンにおいてヒップバップをレペゼンしていく8人。そんな彼らが産んだ『ロードスター』は確かにヒップホップの枠にとらわれることの無い、新しい種をそこら中に散りばめた完成度の高い1枚であった。
大阪から日本中をヒップバップでロックするRHYMESCIENTISTの顔でもある2人のMC、YOSSANとPALに話を聞いてきた。
また、3月24日に大阪で行われる『ロードスター』のリリース・パーティーのチケット・プレゼントも用意したので、インタビューを読んで「ん? やっぱりヒップバップって何なんだ?」と感じた人は是非生で彼らのライブを見て頂きたい。
―3月にアルバム『ロードスター』がリリースになりますね。まず1曲目のタイトルであり、アルバムのタイトルにもなった「ロードスター☆」という曲がありますが、この曲をアルバムタイトルにした経緯や理由があればお願いします。
YOSSAN(以下Y):そうですね、やっぱりあの曲を一番聴いてほしかったから。多分それでロードスターにしようぜ!! って。一番分かりやすいしね。このアルバムには結構曲があって、でも他は結構長かったり分かりにくかったりするんで。カタカナで『ロードスター』と。
―では先に「ロードスター☆」っていう曲があって、ということですね。
Y:そうですね。
PAL(以下P):あとこの曲が8人のメンバーの個性がそれぞれに出てる曲かな、って思って。
―ヨッサンが思う「一番聴いてほしい」というのもやはり8人の個性が出てる、という点ですか?
Y:そうですね。それは一緒です。俺らが好きなアシッド・ジャズとかヒップホップの良い所であるとかジャズ・ファンク的な所が詰まってて。この曲もジャム・セッションから出来たんです。「ダンサブルで軽快でアシッド・ジャズで何か良いの無い?」みたいな話からリズムが出来てきて、ベースが出来てきて、それに上物が乗ってきて、それを聴いてて・・・「あ、やばいやん!!」って。
P:そう、「やばい」って。
Y:それでパルがフリー・スタイルでラップし出して、俺が歌を歌い出して。「お前やばいやん!!」、「お前もやばいやん!!」ってなって「ほなこれで行こか」って曲になって。
―では決め事無しでジャムりながらセッションして曲になることが結構あるんですか?
P:基本はそれが曲の発端です。
―それは理由があってですか?
Y:良い意味のケンカになるんです。ほんまにそこで化学反応が起きる気がする。「お前そう来たか、じゃあ俺はこう行くよ」みたいなんが何か面白くて。僕らいつもスタジオは3時間入るんですけど、2時間くらいはジャムで終わる時がよくあります。最初のいつも1時間くらいジャムってその日の調子を見るんやけど、調子が悪かったら調子が出るまでやっちゃうから。
P:そう。終わらない。
―それくらいジャム・セッションを重要視してる、と。
Y:そうです。メロディーも他の楽器もジャムることがすごく楽しいんで。
P:決められた枠以上の可能性がたまにポンっと出てくることがあるんで。そこがやっぱり魅力っていうか。
―ジャムという話からも分かるように、やはりライムサイエンティストの特筆すべき点は、生バンドであることだと思うんです。いわゆる従来の普通のヒップホップって後ろにDJなりトラック・メーカーがいて、その前にラッパーがいて、という形態だと思いますが。
Y:そうですね。
―ヨッサンはずっとバンドを支えてきたメンバーだと思うんですが、元々生バンドでやりたかったんですか?
Y:そうです。ビースティーとか昔のヒップホップ・アーティストって本当の生の音をサンプリングしてて、多分ほんまにスタジオで録ったやつをそのままサンプリングしてたと思うんです。今みたいにシンセで打ち込むんじゃなくてね。そういう音源を探してたり、そういうのを使いたいな、って思ってるうちに「これ生の方がいいんじゃない?」ってなって。
―なるほど。
Y:その時は僕はヘビー・ライム・ジャムっていうヒップホップ・クルーをやってたんですけど、「生にしたいなー」って思ってていろいろ紹介してもらったりしてたんですけど、中々ヒップホップを生でやってる人がいなくて。で、その時に出会ったのが今ドラムをやってる仁で、あいつは最初は「俺は311(=スリー・イレブン)が好きっす!!」とか言ってて、俺は「うわー、スリー・イレブンかー」とか思って(笑)

一同:(笑)
―まあ時代もありますもんね。
Y:そうそう。でも「騙されたと思ってヒップホップ聴いてみ」とかいう所から始まって今はドンドンみんながのめり込んでいって。最初は模索しながらでしたけど。
―でもやっぱりヒップホップっていう所にはある程度落とし込みたかった、と。
Y:そうですね。やっぱりラップしたかったんで。ヒップホップって何でも有りな所があるじゃないですか。それが好きで。
P:やっぱりカテゴライズされてないっていうのがうちのバンドの良い所かな、って。メンバーそれぞれの違うバックグランドがあったり、ヒップホップが主軸にあってもベースはファンクであったり。そういうそれぞれが持ってるものが混じり合って、今の既存のヒップホップ・バンドともまた違う色がドンドン出てるんじゃないかな、と思うんですけど。自分たちで“HIP BOP(=ヒップバップ)”っていうカテゴリーを作って、そこに落とし込んで行きたいな、とは思うんですけど。まあ模索しながらなんですけどね。
―今言ったように生バンドであることが特徴だとは思うんですけど、そういうバンドも少しずつ増えてきています。有名な所で言うとザ・ルーツであったり、大阪や関西でも目立つようになってきています。その中でもライムサイエンティストの特徴と言える所はどういった所ですか?
Y:生バンドでヒップホップをやると結構レア・グルーブにいくじゃないですか。緩い感じでちょっとオーセンティックな感じで。でも俺が聴いてきた時代の生ヒップホップっていうのはアシッド・ジャズなものが多くて。ザ・ブランニュー・ヘビーズの『Heavy Rhyme Experience』っていうアルバムでバックの生バンドはアシッド・ジャズとかジャズ・ファンクで、それにグールーとかファーサイドとかがラップしてるアルバムがあって、それを聴いて衝撃を受けたんです。そこが今のバンドやりながらもずっと引っ掛かってたんで。「いつかはこういうのをちゃんとしたいな」っていうのもありながら、今やっとそれが現実になって。もう後にも先にもそういうアシッド・ジャズにラップを乗せてるアルバムっていうのは『Heavy Rhyme Experience』以外無くて、まあUKには他にもいてるんですけど、有名なのはそれだけやと思うんで。そこをライムサイエンティストは表現出来てるんじゃないですかね。

P:そうですね。ヒップホップ・バンドってどうしてもビートはヒップホップなものが多くなる中で、うちはもっと軽快であったり、四つ打ちがあったり、もっとスローなバラードくらいの遅めのBPMの曲があったり、そういう曲の振れ幅がすごく大きくていろんな表現方法に対してみんながポジティブでいる、っていうのが今は強みになっていってる気はします。
―では新作の『ロードスター』話に戻りますが、制作に関してはいつ頃から行ってたんですか?
Y:実はこう見えても1年がかりなんです。1年前からこのアルバムをどういう感じで作っていくか計画から始まって、その後に季節毎にレコーディングして。1年くらいですね。結構長くかかりました。
P:今回のミニ・アルバムに入ってる「月光」っていう曲なんかは発売のちょうど1年前に録った曲でそれが一番最初なんで。そこからはほんまに季節毎に。
―そもそもコンセプトみたいなものはありましたか?
Y:はい。コンセプトとしてはやっぱりアシッド・ジャズとジャズ・ファンクっていうのをメインにおいてやりたかった。ヒップホップも当然なんですけど、今回“HIP BOP”っていうジャンルを知ってもらうためにはこのカタチを強く出すのが一番良いのではないか、というコンセプトがあったんで。

―ではここでその“HIP BOP”というジャンルの説明をしてもらえますか?
P:HIP BOPというのはヒップホップ・バンドの多くはヒップホップのビートにラップが乗ってるような、つまりヒップホップのサンプリングをバンド形態でやってる、という感じになると思うんですけど、それだけにとらわれず、もっとアシッド・ジャズの要素に重点を置いたかたちになると思います。それにジャズ・ファンクの色も混ざって、でも基本的にはヒップホップがあって、っていう音的にはそんな感じになると思います。
Y:「HIP HOP」っていう名前とジャズの「ビバップ」ってあるじゃないですか。
「ドゥー・ワップ」とか「ビバップ」とかね。それをくっつけてHIP BOPですね。元々同じ事務所であるakikoが『hip pop bop』っていうアルバムを出してて、ヒップホップでもアプローチ出来てジャズにもアプローチ出来る考え方は僕らも同じだったんです。僕はそのHIP
BOPっていう考え方はずっと持ってて、ちょうどakikoは事務所も一緒だったんで、「使わせてくれよ」って(笑)。「じゃあどうぞ」みたいな(笑)
―(笑)
Y:で、「ありがとう」ということで(笑)。何か長いやん? 「ジャズ・ファンク・ヒップホップ・バンドの・・・」とか。だから自分たちでジャンル決めしてる方が自分らのカテゴライズに入る感じで良いかな、って。
Good Sound Space presents "RHYMESCIENTIST 'ロードスター' Release Party"
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ら!!
後半へ続く
(後半は3/17にアップ予定です)