rebel clique

Rebel Clique
グループ名(「抵抗勢力」とでも称そうか)は ふたりの音楽業界に対する姿勢と、「音楽は受け入れられるべき方法で響かせなければならない」という考え方を表している。 レベル・クリークはひとつの特定なスタイルや音を要求しないグループであり、アムレセットのR&B、 ファット・ジョンのヒップホップ、双方のバックグラウンドどちらかに偏ることなくクリエイトされるのだ。 ふたりはタイトルが(アルバムの)サウンドや音楽アプローチを物語る『ユニーク・コネクション』を発表する。アムレセットのヴォーカリスト/ソングライターとしての才はファット・ジョンの催眠的なプロダクションの上で、 当プロジェクトの至る場面で発揮されている。

rebel clique
『Unique conection』
(P-Vine PCD-24164)
2,520円

いつも言ってるさ、「ちょっと待ってくれよ、俺にもやらせろよ!!」ってね。(笑)
five deez、the ample soul physician、Maurice Galatica、3582、と多名義での活動や、話題のアニメ『サムライチャンプルー』への楽曲提供・・・。独自のジャジーなヴァイブ、バウンシーなリズム、どす黒いファンクネスで我々を魅了してならないアンダーグランドヒップホップ界孤高の雄fat jon。ドイツ移住後、R&BシンガーAmeleset Solomonとのユニットrebel cliqueの新作『Unique Connection』を引っさげて日本ツアーを行った。 彼の飽くなき探究心や底をつくことのないクリエイティビティーはどこから生まれ得るのか。大阪での公演を1時間後に控えたrebel cliqueの二人に話を聞いた。
★私は個人的にもfize deezを始めfat jon関連の作品は非常に大好きなんです。今回のrebel cliqueも素晴らしい内容だったと思います。
Fat Jon(以下fj):ありがとう。
★今回rebel clique結成に関して、お二人がカフェで出会って2.3分で意気投合して共に音楽をやるようになった、と聞いたんですが、その辺りの経緯をもう少し詳しく聞かせてもらえますか?
fj:その通りなんだ。fize deezのツアーの途中にドイツのカフェで彼女と出会って、少し後になって彼女が音楽をやっていることを知ったんだ。とにかく彼女の考えに深く共感して、僕がドイツに引っ越しして一緒にやるようになったんだよ。音楽に対する考えが全く同じなんだ。
Amleset Solomon(as):そうね。彼はヒップホップで私はR&Bとジャンルは違ったんだけど同じブラックミュージックを愛してるの。音楽に対する考えが本当に同じで、それはエナジーであったりケミストリーであったり。私達は一緒にやることによって良いモノが創れると思ったわ。すぐに「一緒にやろう!!」って。
★音楽に対する考えが同じ、というのは具体的にはどういった所なんですか?
as:何のために音楽をやるのかは、もちろんいろんな考えがあるでしょ?例えばお金のためにやる人もいるわけだし。でも私達はそうじゃないの。私達は音楽に対する愛のためにやってるわ。音楽に対する愛、そして私達二人を繋ぎ止めた何かのためにやってるわ。そこを完全に共感しているの。fat jonは男バージョンの私で、私は女バージョンのfat jonなのよ(笑)。
★なるほど(笑)
fj:視点が同じなのさ。何かを学ぶこと、成長すること、そういったことに対するモノの見方が一緒なのさ。
as:私がこれから始めようとしてることを彼はちょうど終えた所で、私が言うことを全て理解してくれるわ。だから私達にはとても強いコネクションがあるの。私達は同じ段階にいるからどんな場合でも何らかの理解がお互いに得られるわ。だからお互いに両極端に位置することが無いの。いつも真ん中で分かり合えているの。私達にはフューチャープロジェクトがあってそれに向かって今音楽をやってるの。それはドイツ音楽のためのモノなのよ。だから私は今ドイツ語の歌を歌っているわ。
★分かりました。今回ですね、お二人のユニットの名前が“rebel clique(=反逆派閥)”という強い意味の言葉が使われているんですが、その由来を教えてもらえますか?
as:つまりそれは“生き方”なの。私達は他の誰とも同じ道を行きたくないわ。音楽の感じ方自体が反逆なのよ。自分の道を見つけて行くの。
fj:アートに対して反逆するんだ。
as:そう、アートね。私達は他の誰かの後を追って行くんじゃなくて、自分達独自の哲学があるからそれをアートで表現しているの。
★“音楽は受け入れられるべき方法で聞かせないといけない”とおっしゃているのを聞きました。それはどういう意味なのですか?
fj:音楽を創ることは僕にとってとても良いことなんだ。だけどそれと同時に言えることは音楽を創る上でのインスピレーションは自分の中から生まれるんじゃなくて、自分の外から得られるものなのさ。例えばここにグラスに入った水があるだろう?この水はグラスから生まれてきたわけじゃない。どこかから流れてくるモノをここに入れて飲んでるわけだから。それは僕にとっての音楽と一緒なんだ。どこかからインスピレーションを取ってきて自分というグラスの中で音楽を創って、それをみんなが飲んでいるんだ。音楽は自分自身のためだけのモノじゃないのさ。どこか他の所から生まれてくるんだから。僕自身が創ってるんじゃないんだ。他からのインスピレーションが重要なのさ。その時点でみんなのモノなんだ。水だってみんなのものだろう?音楽だってそれ自体みんなのモノ、っていう前提があるのさ。
★今回のツアーはカーハートというファッションブランドとの提携ということなんですが、そこに至った経緯やファッションと音楽の関係に関して何か思う所があれば聞かせてもらえますか?
as:どっちもそれ一つでは自立できないと思うわ。音楽とファッションは常に共にあるものだもの。
fj:ラジオとビデオが同じであるように音楽とファッションはマーケットにいるんだ。両方一緒になっって人々の所に届くだろ?
★そうですね。では、このrebel cliqueは永続的なユニットなんですか?現時点の考えでいいので教えてください。
as:もちろん今回だけじゃないわ。まだ駆け出したばかりよ。これからも長い間やることを願ってるわ。だって彼はグレイトプロデューサーだもの。間違い無くベストプロデューサーの一人だわ。
fj:我々は今より新しいことに挑戦してるんだ。俺達と同じことをやってる人は他にまだ誰もいない。俺達はマーケットに対して新しいものを紹介してるんだ。
★fize deezのリリースは無いんですか?
fj:ニューアルバムかい?もうすぐだよ。
as:彼はいつだって「もっと、もっと」って創作していくのよ。
fj:そうなんだ。俺は常にハングリーでいたいんだ。
★音楽制作の過程でfive deezを始め、fat jonの他名義の場合と比べて今回のrebel cliqueで特徴的だったことは何ですか?
fj;俺がやっている全てのグループは全て違う哲学の元にやってるんだ。音楽を愛していることには違いは無いんだけど、哲学は全て違う。例えばfize deezはオールドスクールMCだろ?(笑)rebel cliqueでは彼女が曲を創ってくるから俺はトラックを創るだけなんだ。彼女はいつも曲を書いてるんだ。俺はただトラックを創ることに専念すればいい。それに僕は全然歌えないんだ。彼女が歌うからね。いつも言ってるさ、「ちょっと待ってくれよ、俺にもやらせろよ!!」ってね。(笑)
as:他のプロデューサーは私にどう歌うかを言いたがるの。「こうしろ、こうしろ」ってね。でもfat jonは違うわ。私のことを信頼してくれて私のやりたいいようにやるように言われたわ。私が良いと思うモノをやるように、ってね。だから私は自由をすごく感じてるの。規制が全く無いからユニークなモノが創れるわ。それと同時に自由であることはすごいプレッシャーなのよ。だからいつも最高のモノを創ろうと思うわ。
fj:俺が偶々2、.3日外に出かけて、帰ってきてSolomonが書いた曲を聴くとこれがめちゃめちゃクールなんだ。すぐに「録っておこう!!」ってなるのさ。とにかくエキサイティングなんだ。
★分かりました。では最後の質問になりますが、お二人にとって“音楽”っていうのは言葉で表すならどういったものになりますか?
fj:ん〜、音楽か。そうだね、音楽と関わることこそが自分を幸せにすることなんだ。俺はそれを通してじゃないと幸せになれない人間なんだ。
as:この世界には全ての人に役割があるでしょ?ある人は料理をしながら生きているわ。彼にはそれが音楽なの。
fj:音楽は常に俺のハートにタッチするモノなんだ。それは耳から入ってくるモノでも、手で触るモノでもなくて。俺自身が音楽なんだ。心で感じるモノなのさ。耳で聴くんじゃなくて魂で感じるんだ。ただ君だって音楽をやってるんだろう?でも他の仕事だってやろうと思えば出来るだろう?でも音楽がある所が自分の居場所だからやってるだろう?それはどのミュージシャン共通で、なぜ音楽をやってるかは、そういうことだと思うよ。
as:そうね。私も考えは同じだわ。
fj:とにかく楽しいんだ!!楽しいだろ?ただ楽しいんだ。純粋に創るのがすきだから、楽しいからやってるんだ。
★そうですね。では読者に何かメッセージはありませんか?
fj:そうだね、みんな将来について考えよう。自分自身の将来、世界の将来についてね。
as:自分に正直でいたいわね。ポジティブにね。
★分かりました。今日は本当にありがとうございました。ライブも楽しみにしています。
fj:今日のライブ来てくれるのかい?じゃあまた後でね。
as:そうね。ありがとう。