古川洋平

大阪梅田に位置する"NOON"の制作・プレス 兼 何でも係。もしくは住人??? 音楽にまみれながら生かしてもらってもす。
6月終盤の24日に大阪にてFLYING RHYTHMSが全貌をあらわす!!! 25日にはこ だま和文が久々のNOONでDUBトランぺッターの神髄を! 7月は...あっと驚き!!!! DMX KREWのLIVEあり、まさかのjames chance & contotions来日、Nikakoi & David Last も来るし、うをっっ!!!MeatBeat Manifesto!?!?!? どうなることか 想像もつきませんんんん!!!!!音楽溢れ出します!!!!!更に更に・・・・現 在交渉中の・・・・。。。果てしなすぎる!!!詳しくはwww.noon-web.comにて!
d.u.b from kingdom
生きる伝説、すでに伝説。 生き行きていながらにして、すでに“伝説”となっている人たちがいる。 音楽の世界でもそうなんです。音楽やカルチャー、時代を画期的にひっくり返し、さ らに現在も進化し続けているお方。 あぁ、カッコ良すぎる。。。ここNOONにいてると、そんな方々に会えてしまう機会が 幾度かあるんですね。
80年代に入るまで黒人音楽だけが持ち得たと思われていた“ファンク”や“ソウル”
というグルーヴに対して、「クラフトワークは今まで聴いた
音楽の中で一番ファンキーだ!」と言って、クラフトワークを大胆にサンプリングし、 時間に残る名曲『PLANET ROCK』を作ることにより、肌の色に関係なくファンク出来
る! ということを教えてくれたアフリカバンバータ。
彼のオープンマインドが、HIP HOPはもちろんのことハウス、エレクトロ等を進化さ せたんですね。パーティー“HOBO”で、人種、年齢性別、好きな音楽、ダンサー、ラッ
パー、DJ...全てを超えて、バンバータがホール一杯の人々を心からファンクさせた 素晴らしい夜を忘れることが出来ない。
60年代後半のNEW
YORKで始まり、今に続く伝説のパーティー "THE LOFT"。その創始者であり、DJであるデビッド
マンキューソー。素晴らしい 音楽を、最高の環境でみんなで楽しむということに全てをかけ、パーティー“EdEN” 登場の一週間前にNOONの下見に訪れ、設計測量、果ては空気の流れまでも計算。全て
の音響機材を前日夕方に搬入して、慎重にセッテイング、初めて音が出たのは次の日 の朝でした。パーティー当日は平日の台風直撃にも関わらず、様々な土地から沢山の
人々があつまってくれました。デビッドの手引きでスピーカーから音楽が広がり、眼 を閉じると、目の前で演奏されている様な錯覚に陥ったのです。奇跡的な約10時間
のDJ!!! 終わると同時に、こんな音楽体験は今までなかった! と心で叫んでまし た。
他にも、国内外問わず次から次へと“生きる伝説”と呼ばれる沢山の人々に会わせてもらって、迎えに行ってから見送るまでの時間、素晴らしいエピソードや体験をさせてもらい、そんな日は何日か後に沸々と実感が湧いてくるのです。 あぁ、幸せだったなぁ、ほんと現実かな?って。そして、5月終わりにもそんな一日が。その一週 間前から心ざわめき始めていた。 UKアンダーグラウンドのゴッドファーザー、DUB MASTER!!!エイドリアン・シャーウッ ド!!!クラブツアー!!!
DUB・・・ダビング(Dubbing)、Double(ダブル・音を重ねて録音する)。DUB、ダブ、
だぶぶぶぶって??? 曲の一部でエフェクト(ディレイ、リバーブ等)をかけたり、ベースやリズムなどトラックの抜き差しにより曲に変化を加え、低域(ベースライン)や高域の極端な強調し、音響的に肉体で感じられる新たな音楽を創り出す手法。ジャマイカのレゲエをルーツとしてキング・タビーとリー・ペリーが発見・進化させていったこの手法が、カリブ地域からの移民が沢山いたイギリスに飛び火して、さらに独自の進化をとげていきます。その人種るつぼの真っ只中で歴史を変えていったオリジネータ−が若かれし日のシャーウッドさんな訳なのです。ジャマイカに比べて寒く、食べ物も違う。経済的に厳しく、社会的抑圧も強かったイギリスにて、16、7歳ぐらいの白人のシャーウッドがカリブやジャマイカの移民とつながって生まれたDUBは凄く硬質で、尖っていて、
細やかな音の粒子がかまいたちの様に飛び交い、切れ味抜群。この時代・環境で生まれるべくして生まれた、世界で稀にみるサウンドの誕生だったんです。
1980年頃、ON-Uを始めたシャーウッドがLIVEを行うとなると、SEX PISTOLSのジョニーロットンやTHE CLASHのメンバー、SLITSのアリアップ、GENERATION Xのビリーアイド ル等のオリジナルPUNX達がステージ最前列を陣取り、熱狂と興奮に包まれていった。 シャーウッドをパイプ役として、多くのアーティストがDUBに出会っていった。POP GROUPもそう。ということは、THE CLASHの『BANK ROBBER』や『SANDINISTA!』も, P.I.Lの『METAL BOX』も...確実に...。そして、現在もマッシヴ・アタックやプライ マル・スクリーム、エイジアン・ダブ・ファウンデーション、そして、アンドリュー ウェザーオール等々、多くのアーティストが兄貴、親方、おやっさん、と慕っているのです。シャーウッドがまいた種はいろんなとこで花開き続ける。そういえば、3年位前の大阪にて、「ヨーヘー! 僕の大事な人に会わせてあげるよ!」と初めてシャーウッドを紹介してくれたのも、エイジアン・ダブ・ファウンデーションのMCであるアクターだったな。しかしその時、僕はシャーウッドを目の前にカチンコチンに緊張し て、出てきた言葉は「ないっ、す、みーちゅ」のみ。。。
2005.5.27
当日。 今回のパーティーの出演者のブッキング、セッテイングをひと手に引き受けてくれ たDJ、TUTTLEさんの「親方を大阪に迎えるとなったら、もう、隙無くバチンバチンにセッテイングして迎えよう!」という心意気を元に、まずはジャーワークスのサウン
ドシステムがジャーワークスクルーの手によって手際良くホールに組み立てられてい く。全貌が見えてくるにつれ、圧巻の一言である。縦横無尽に隙間無く積み上げられ
たスピーカーは上はNOONの2階部分まで達している!!ここから、放たれる音といっ たら...。 ステージ上のセッテイングの為、ブロックを運んでいると、あれっっと、みんなの動
きがいったん止まってることに気づく。 「うぉ!サウンドシステムじゃないか!」 総帥の登場である。 「おぉ、ジャパンでサウンドシステムに出会うとは。ジャマイカでやるみたいだな!」
ぼくもウゴキガかたまる。 「HEY,SUR! ジャパンだからジャポニカかな。」 と、ジャーワークスのオー ナーさんが返す。 「JAPONICAでLIVE!!!こりゃーいいな!!!」
シャーウッドが子供の様に 笑っている。 しばらくの間、ジャーワークスのオーナーさんとサウンドシステムやレゲエの熱い会話を交わした後、 ステージでリハーサルのセッテイングするシャーウッドが遠慮がちに小声で言った。
「ところで...僕はあのサウンドシステムから音を出していいのかな?」 僕を含めた周りにいる皆が声を合わせた。 「もちろん!!!!」
ついにOPEN、 そこから終わりまで、うねる様な、時間の、なにが、波が。 どんどん人の波が押し寄せ、同時にフロアに打ち寄せ、店全体が人の波に。 シャーウッドに導かれ結集した大阪で長年DUBを愛し続けるアーティスト達の それぞれの30分という持ち時間がどんどん繰り出されていく。 TUTTLE → 1945 a.k.a.KURANAKA → SOULFIRE → ICCHIE → INUPARADICE DUBオールスターズの貨物列車が目の前を通り過ぎていくかの様な怒濤の時間に息を つく間などない。
そして、シャーウッドが宇宙船コクピットの様な機材の山に囲まれステージに降り立 つ!!! INUPARADICEのMC・タイガーマッドポーンが叫ぶ 「ついにエイドリアンシャーウッドだだだぁぁぁ!!!」
ホールから溢れんばかりの人と汗、振り上げられる手、両手、そして、高架下を揺ら
し貫通する大歓声。第一音で、ブブブッとベースのうなりが皆の足下・膝・腰から揺らしだす。そこからは...もう...未体験ゾーンが。。。予定していた倍近い時間
のLIVE!!! レゲエ、ダブ、ダンスホール、ブレイクビーツ、ジャングル....あり とあらゆる音楽がシャーウッドの手によって、解体され、加えられ、響かされ、独自
の世界が積み上げてられていく。暗闇の中で語りかけられている様に。上から降り注 いでくる音の雨に素手で脳みそを触られているかのようだ。ステージに貝の様にへば
りついている人々、継続され続ける歓声。うわぁ! (ワープ)
積み上げられた時間はまだまだ続いていく。 1945 a.k.a.KURANAKAからAKIO NAGASEへ。トリのCYCHEOUTS GHOSTが踊り続けるホー ルのお客さんに最後の曲を終えた。いつものパーティーの様に拍手が起こらない。エ っ?と周りを見渡す。CYCHEOUTS GHOST 大橋さんと眼を合わす。お客さんを見渡す。 約5秒の空白。と、空気・時間を切り裂く様なホールからの歓声が後から やって来た!!!大橋さんの「よし、やるか!」というかけ声と共にアンコールが始まる。
伝説は、昔だけじゃなくて、未来だけじゃなくて、今もあって、ネットの中だけじゃ なくて、 皆の中にあって、そこにあって、かんじたり、つたえたり、あなたも、わたしも、、、 、 そう、積み上げられた時間はまだまだ、これからも続いていく。